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アガリクス

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きのこ類が食用または薬用に使われるようになった歴史は古いが、このアガリクスは1965年にブラジルで日系人が発見してからのことで、日本でも食用としてのみならず、その薬効への期待を集めて人工栽培法が研究開発された。一般に知られるようになったのは比較的最近のことで、新しいきのこ食品である。担子菌類ハラタケ科に属するきのこで、和名はカワリハラタケ、学名はアガリクス・ブラゼイ(Agaricus blazei )だが、一般的にはアガリクスヒメマツタケ)と呼ばれている。

薬効成分に関する研究では、ガン研究者として権威のある三重大医学部・伊藤均助教授が抗ガン性について動物実験を行い、腹水ガンになどに優れた制ガン作用を示すことが日本癌学会総会でも数次にわたり報告され、香りのよい食品としてだけでなく、健康食品としても大いに注目され今日を迎えている。

アガリクスの含有成分は粗タンパク質が40%と他のきのこに比べて多く、この数字は各種アミノ酸が豊富に含まれていることを示している。粗脂肪は3.4%と平均的である。ビタミン・ミネラル類を見ると、どれも平均的に高く、なかでもビタミンB2やD、マグネシウムやカリウムなどが多い、などの特徴がある。

制ガン物質については、三種類が確認されている。一つは、アガリクスに化学処理をし、精製した高分子多糖体、それに培養した菌糸から採った高分子多糖体、もう一つが菌糸を培養した残りの濾過液から採取した多糖体である。これにより椎茸瓦茸などと同じく、アガリクスの多糖体にも高い制ガン作用があることが判明した。

実験では、ガンを移植して腹水の溜まっているマウスに、0.25mg~2.25mgの4段階に分けてアガリクスの多糖体を与えたが、一日1回投与したマウスで80%、2.25mg.投与のマウスで100%、いずれもガンが治っていた。さらに、ガンの進んだマウスではガン細胞の発育が止まり、その後、ガンが消失した。一方、ガン細胞移植後にアガリクスのエキス(多糖体)を投与しなかったマウスは、わずか2週間で死滅してしまった。

こうした効果が判明したことから、臨床面にも応用され、ガンのほか、糖尿病、痔、神経痛、水虫、肝臓病などにも効果を示したことが報告されている。1994年には「第2回きのこの効果に関する国際シンポジウムにおいて、白血病、B型慢性肝炎、消化器系悪性腫瘍への初の臨床実験報告(王軍志、伊藤均共同研究)が行われた。

また、アガリクスを食・飲用すると、体の疲れが少なく、朝の目覚めも良くなる。悪良い・二日酔いが減少するなどの健康増進効果もある。

このアガリクスは、まだ新しいきのこ食品である、あまり知られていないのが実情であるが、その優れた機能性はすでに実証済みで、新しい健康食品の“期待の星”として注目度は高い。

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