ガルシニア
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肥満が社会問題として食欲抑制剤(医薬品)まで使われているアメリカで、“食べながら痩せられるダイエット素材”として1994年に登場した新顔であるが、その有効成分のハイドロキシクエン酸(Hydroxy Citric Adid = HCA)はすでに1960年初めに植物の有益な成分を差額過程で発見され、その研究開発が続けられていた。
ガルシニアは南アジア(南インドやスリランカなど)の多雨低地帯自生するオトギリソウ科の果樹で、別名をゴラカ、またはタマリンドマラバールという。オレンジ大の縦溝のある黄色もしくは赤い果実には酸味があり、現地では古くから調味料としてカレーのスパイスやライムの代用に使われてきたが、その果皮にHCAが含まれているのである。
このHCAは柑橘類に含まれるクエン酸に似た物質だが、次のようにそれとは異なるダイエット効果を見せる。食べた糖質や脂肪はいったん体内でブドウ糖に代わった後、エネルギーに使われなかった物はATPクエン酸リアーゼという酵素の働きで脂肪に替えられ、体脂肪として蓄積される。これが肥満の原因となるのであるが、食前にガルシニア食品を摂っておくとHCAが酵素に結合してその働きを阻害するので脂肪ができにくく、そのために食べても太らないという結果になるのである。カロリーは十分なので、疲労や倦怠も起こらないで済む。
さらに、体脂肪に成らなかったブドウ糖はグリコーゲンに替えられるが、食後の血糖値がゆっくりと下がっていく効果とグリコーゲンが蓄積する効果が相乗的に働いて、満腹中枢が刺激されるために空腹感を感じにくくなり、食事の量が自然に減っていく。また、ブドウ糖が体脂肪に替わるときには体に必要な脂肪酸も一緒に出来るのだが、その生産がHCAによってブロックされるために、体の中では蓄積された脂肪を分解してその働きを補おうとするために、効果的には体脂肪を減らせるということになるのである。
アメリカで1993年に行われた二重盲検法による臨床試験では、標準体重より14~45%重い男女40人(21~55歳)を二組に分け、どちらにも同じ食事指導をしながら、一方だけにガルシニアエキスを使用したところ、ガルシニアエキスを使用した組は8週間で体重が5キロ減少したのに対し、使用しなかった組は1.9キロしか減少しなかったという結果がある。そのほかにも203キロから90キロ減少、91キロから21キロ減少などのケースが報じられ、さらに食欲抑制剤のような副作用の心配もなく、ダイエットに付き物のリバウンド現象も起こりにくいところから、たちまち評価を得た。
アメリカに一年遅れて日本にも登場し、ダイエット効果以外にも、血中総コレステロールの減少や血圧効果などの事例も報告されている。