キノア
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南米ペルー、ボリビアの3000メートル級高地に産するアカザ科の一年草の種子(直径2~3mmの粒状穀物)で、名前は「キヌア」または「キンワ」とも呼ばれる。古代インカ帝国時代には病気の回復を早め、長生きする、母乳がよく出る、子供の頭がよくなる、などとされ主食にされていたが、16世紀のスペインによる植民地化以降は小麦に追われて影を潜めた。しかし近年、健康志向が盛んな欧米で見直され、血中コレステロール値抑制効果もさることながら、特にその優れた栄養価で一躍評価を高めることとなった。日本の白米と比較して、糖質は同等(67.5%)だがタンパク質は2倍(13.4%)、脂質は4倍(4.9%)、食物繊維は7倍(2.2%)に達し、カルシウムは6倍(35.8%)、カリウムは5倍(539mg)、鉄は9倍(4.5mg)、マグネシウムは5倍(164mg)(いずれも100g中)である。特にタンパク質は全必須アミノ酸を含む18種のアミノ酸を含み、ビタミンB2は小麦の4倍も含まれている。こうした内容を評価して、NASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙飛行士用の宇宙食に指定したこともうなずける。
1997年秋から日本でも本格的な発売が開始され、欧米と同じくシリアル、パスタ、パンなどの加工品への利用のほか、離乳食や病院介護食、アレルギー症の回転食への活用が始まっている。