マローエキス
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骨髄は栄養豊富な食品として欧米や中国では非常によく利用され、日本でも鹿児島に「豚骨料理」があるが、この骨髄の優れた栄養成分に着目して食品化されたのが「マローエキス」である。
造血組織である骨髄は、酸素を体中に運搬する赤血球、細胞性免疫をつかさどる白血球やリンパ球、止血作用を持つ血小板などを作るという、生命の根源に関わる重要な働きをしている。そのため、それらの材料となるタンパク質、脂肪はもちろんのこと、ビタミン類(A・B1・B2・B6・D・葉酸など)、ミネラル類(鉄・銅など)、コラーゲン、コンドロイチンなど、約60種の成分を含み、代表的な含有成分比は、リンと結合した複合リン脂質80%、タンパク質11.5%、ミネラル類0.55%であり、100g当たりの含有量はカルシウム32.7㎎、リン18.3㎎、鉄分30~50㎎などとなっている。
主成分の複合リン脂質は脳の脂質と類似した物質で、脳細胞の活性化に重要な働きをすることが確かめられており、脳疾患(痴呆症・パーキンソン病・脳梗塞・脳出血後遺症・脳挫傷後遺症・知恵遅れ・言語障害など)に用いられているほか、知能向上の目的で愛用されている。
複合リン脂質は、さらに皮膚の細胞間質にあって保湿をつかさどるため“美容栄養素”ともいわれるが、皮膚にとっては皮下組織の代謝を促進させるビタミンB類や、皮膚の乾燥や角化を抑えるビタミンAも重要である。
また、骨を煮出したときに出てくるエキス成分のコラーゲンやコンドロイチンは、細胞の活性を高める働きが期待される物質で、生き生きとした美肌づくりや老化防止に一役買うとともに、とくにコンドロイチンは、近年その抗ガン性に注目を集めている物質である。骨髄エキスの場合には、コンドロイチン以外の多様な成分が相乗的に関与しながら免疫力を高める働きをしているものと考えられて、現に各種のガン治療の補助に用いられているほか、普通感冒・肺結核・膀胱炎・尿道炎・火傷・外傷などに対する細菌やウイルスの感染防止に良いとの報告がある。
含有成分中のカルシウムにも注目したい。カルシウム不足が指摘されている現代人にとって、この補給は焦眉の急であるが、骨髄エキスのカルシウムのように生体内に溶存している形だと吸収されやすいという特長がある。骨組鬆症(こつそしょうしょう)のみならず、ストレス性疾患の原因となる神経の興奮を鎮めたり、免疫力を高めることなどもわかってきている。
骨髄成分の摂取による総合作用の結果として、アレルギー性湿疹やアトピー性皮膚炎の軽快、視力改善、精力強化、若返りなどの報告例も多いが、これは自然の栄養を効率よく十分に摂ることの必要性を教えてくれる好例であるといえる。