ユッカ
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北米原産でリュウゼツラン科に属し、先端に鋭い剣状の葉が叢生する常緑樹。日本でもイトラン、キミガヨランの和名を持つ品種が公園などに植栽されて、晩夏にたくさんの白い花を穂状につける。アメリカインディアンは砂漠に生育する原生種のユッカの花びら、種の莢、果実、若葉、根などを、食用もしくはハーブ茶、煎じて薬として用いて、伝染病・関節炎・神経痛・むくみなどの“霊薬”と呼んでいたが、この事実が日本へ伝えられたのはそう遠いことではない。
アメリカではすでにGRAS物質(古来用いられて安全性が確認されたもの)として認められ、香辛料および栄養剤として利用されているユッカであるが、エール博士(植物学)が高濃度にサポニンが含まれていることを発見して以来、ユッカのエキスを用いた臨床研究が進み、上記の疾病のほかリウマチ、痛風、高血圧、高脂血症などに特に有効であることが確認され、それが主成分サポニン(ステロイド系ホルモン前駆体物質)によるものであることも明らかにされた。サポニンは大豆や高麗人蔘にも含まれた機能性成分であるが、エイズ感染を阻害するとしても注目されている。ユッカには食物繊維も豊富なところから、サポニンとの総合効果を求めて、木部を加熱処理して粉末にした自然食品が供給されている。