高麗人蔘(高麗人参)
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高麗人蔘(高麗人参)(こうらいにんじん)

高麗人蔘(高麗人参)は、中国東北部から朝鮮半島にかけて自生しているウコギ科の多年草で朝鮮人蔘(チョウセンニンジン)とも言われ、和名をオタネニンジンと言います。一般の食用ニンジンはセリ科に属し、これとはまったく異なる植物です。
数千年以前とも言われる中国最古の医学書『新農本草経』(シンノウホンゾウキョウ)では、高麗人蔘を上薬に分類し、「五臓を補い、久しく服すれば身を軽くして、長寿延年す。」と、その効能が述べられている。つまり、心・肺・肝・腎・脾に作用して、その活動を活発にするのをはじめ、さまざまな効果を発揮し、長期に連用すれば命が延びると言われています。

高麗人蔘の働きには優れた二面性があり、たとえば「最初は精神的に興奮しても結果的には疲れてファイトを失う」というタイプ、逆に「初めからヤル気が起きず、ファイトも湧かない」というどちらのタイプにも働き、これは高麗人蔘には鎮静作用と興奮作用というまったく逆の働きを併せもつ有効成分が含まれているからで、ジンノセサイドというサポニンの一種は大脳を鎮静させる働きがある反面、体の臓器の働きを活発にして体調を整える働きもある。そのため、心身症や不定愁訴症候群、慢性肝炎(肝炎の患者はすぐにカーッとなったりイライラする人が多い)などに対して鎮静作用が期待出来ます。
人蔘サポニンについては多岐の薬効薬理試験が実施され、インスリン作用物質として人蔘サポニン以外にもアデノシン、ピログルタミン酸など、さらに紅蔘(人蔘を蒸してから熱風乾燥したもの)に血管を弛緩させる物質として、アルギニル-フルクトシル-グルコース(AFG)などがある。この事実は紅蔘が抹消循環改善作用を有し、冷え性などを改善する可能性を示している。
さらに、肉体的抗疲労作用とともに精神的な疲労にも有効で、作業能率を向上させる事が科学的にも明らかになっている。また、人間の体を正常な方向へ誘導する『正常化作用』、すなわち化学物質による刺激や微生物汚染、精神的ストレスなどに対して体に働きかけてホルモンのバランスを保ち、とくに副腎皮質ホルモンの分泌を調節することによって、体の抵抗力を高め、病気に対抗する力をつける働きもある。
こうした代謝機能の正常化作用にはもう一つの側面、疲れた五臓を活発化させ、その結果、性的機能を回復させる働きも期待できる。
そのほか具体的な働きとしては、健胃、整腸、胸痛、嘔吐、低血圧、高血圧、冷え性、貧血、病中病後の滋養回復、疲労回復、スタミナ増強、老化予防、自律神経失調症など、多くの臨床例が世界中で報告されている。