根昆布
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根昆布(ねこんぶ)

根昆布とは、昆布の根と茎の部分を総称した呼び方であり、昆布の種類ではありません。
昆布類(マコンブなど)は主に寒地の外洋に面した荒海に生じ、干潮でも露出しない岩の上に付着根によって密着し、これから茎を出し、長い帯状の葉状部を付けている。主成分は糖質で100g中58.2gを含み、主なものはアルギン酸やマンニットで、消化はよくない。
食物繊維の占める割合は28.58%と豊富。これは最近注目され出した成分で、血中コレステロールや中性脂肪の抑制作用のほか、腸内老廃物の排泄を早め、大腸ガンや大腸憩室症を防ぐ。またエネルギーの吸収を抑え、肥満や糖尿病予防にも大切なものである。このほかの栄養学的特徴は、海藻類の中ではヨードがもっとも多く、100g中に240~280㎎を含む。ヨードは成人の体内に甲状腺ホルモン(チロキシン)の成分として約25㎎存在しており、このホルモンは成長期には発育を促進させ、成人では基礎代謝を盛んにし、不足すると肥満や甲状腺腫を起こしたり、疲れやすくなる(ただし、ヨード過剰によっても甲状腺障害を起こし、とくにダイエットで昆布を多量に摂っていると、ヨード過剰のため甲状腺機能を低下させることもある)。
最近の研究で、昆布をはじめとする海藻類には、極めて吸収効率のよいカルシウム化合物が含まれていることがわかった。ネズミを使った実験で、カキ殻のカルシウム化合物の1.5倍、薬の炭酸カルシウムの3倍の吸収効率があることがわかっている。
昆布の旨味成分は、多量に含むグルタミン酸と、甘味を持つマンニットなどによるが、特殊成分として含まれる塩基性アミノ酸のラミニンには、血圧を降下させる作用がある。
カルシウム含有率も710㎎と多く、鉄3.9㎎、リン200㎎と良好。ビタミンではカロチン、ビタミンB1・B2が多い。種々のビタミンやネネラル、アミノ酸食物繊維の相乗効果により、成人病を防ぎ、不老長寿の妙薬の代表選手といえる食品とされている。
根昆布は、昆布の葉の部分に比べて栄養素がより豊富に含まれており、現代人の食生活を補うのに有益だが、硬いうえに付着物もあって食べにくい面がある。そのため、根昆布そのものを乾燥品したもののほかに、健康食品として加工・成形し、エキスを粒状にしたり、さらには梅を混ぜたもの、醤油などの調味料を加えた製品などもある。
効用としては、昔から高血圧を予防するとされていたが、それは、アルギン酸とラミニンが腸内からのナトリウム摂取を抑えるからという。さらに、脳卒中を起こしやすいネズミに昆布の粉末を餌として与えたところ、まったく脳卒中を起こさなかったという報告もある。
便秘に関しては、昆布特有のヌルヌル物質(アルギン酸)が作用し、腸の働きを活発化させ、同時に豊富な食物繊維も作用して改善することが確認されている。また、多量に含まれたヨードが、骨の発達、発毛、皮膚の潤いなどでも重要な役目を担っている。