珊瑚草
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珊瑚草(さんごそう)
正式和名はアッケシソウといい、発見地の北海道厚岸にちなんだ名称であるが、群生地を持つ北海道では珊瑚草の名で親しまれており、NHKや民法のTVなどでもこの別名で紹介されている。海岸の塩水をかぶる砂地に自生する高さ15~20㎝のアカザ科の一年草で、多肉の緑色をした枝や葉は、秋に美しい紅紫色に染まる。生える様子から別名をハママツ、また、節々から対生する枝がちょうど枝サンゴのように見えることからヤチサンゴともいう。本蔵書の古典である李時珍の『本草綱目』には鹹草(かんそう)、貝原益軒の『大和本草』などの日本の文献には、三枝(さえぐさ)、塩草、福草などの名が見られる。
現在では、厚岸湾、能取湖、サロマ湖のほかは、四国の愛媛、香川県の一部だけにしか見られないという貴重な資源であるが、それだけにアッケシソウの名を知る人は少なく、その全草の粉末を主成分とした健康食品である珊瑚草(さんごそう)の名の方が広く馴染まれるようになった。
近年、一部には健康を考えるときに生命誕生の段階にまでさかのぼって見直す必要があるとされて、原始の生命を育んだ海水のミネラル組成が生命水のそれに非常に近いものであること、また、生命活動の維持にとって海中のすべてのミネラル成分が多かれ少なかれ不可欠であることが明らかにされてきた。その観点に立つと、海水をかぶりながらそれを吸収して育つ珊瑚草には、鉄分、カルシウム、マグネシウムといった必須ミネラルが非常に多く(例えば、鉄分は牛レバーの約110倍)含まれると同時に、亜鉛やニッケル以外にもほかの陸上植物と異なって、検出できないほどの微量成分も含めて多様なミネラル類が、バランスよく含有されていることは十分考えられることである。また、この植物が強い太陽光を浴びる海岸に育つことから、有害な活性酸素から身を守るための活性酸素消去成分や抗酸化物質を持っていることは確かであろう。今のところ分析的に確認はされていないが、子の粉末を常食することで、腫瘍、膠原病、出血体質、慢性リューマチなどの改善例が多数報告されていることからも、その可能性は非常に高い。そのほかに蓄膿症、腎炎、血圧の異常、冷え性、肩凝りなどの改善例もある。
もう一つ、非常に顕著でわかりやすい効果は、珊瑚草粉末を食べ始めて早い人で一週間から十日もすると、一般的に宿便を呼ばれている黒い腸内滞留便が出るという現象が見られ、引き続いて体重の減少(減肥効果)や、肌荒れ・吹き出物の改善が見られ、血色が良くなることである。これは時間が経過するにつれて、ほとんどのケースで起こることなのであるが、このような単に食物繊維の効果というだけでは説明がつかない現象については、今のところまだその因果関係が明快にはわかっていない。