紫根
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紫根(しこん)
紫根とは、ムラサキ(ムラサキソウ)の根。昔から染料と薬草として知られている。
江戸時代の『重修本草綱目啓蒙』という本草書に「いいものは染料とし、医療用の薬草としては二の次にまわす」という意味の記述があるが、このことは紫根が薬草として価値が低いということではない。当時は、天皇や貴人の衣装の染料として最重要であったから、まず染料を最優先したのである。
紫根を煎じて飲めば、胃腸病、解毒、鎮痛などの効能があり、外用薬としては「紫雲膏」(しうんこう)という有名な薬がある。これは江戸時代の華岡青洲(はなおかせいしゅう)が創出したといわれる。漢方薬にも「紫根牡蛎湯」(しこんぼれいとう)があって、悪性腫瘍に効果があるとされている。
近年注目されているのは、外用薬として紫根を用いると、解毒、殺菌に優れ、傷跡をきれいに、しかも早く治す作用(皮膚を蘇生し若返らせる効果)があるということである。
食用としては、下痢止めや健胃、整腸の効果が高く、大小便の通じが良くなり、それによっても肌がツヤツヤになるという働きがある。