深海鮫エキス
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深海鮫のエキス「スクアレン」が健康食品として脚光を浴びてから、早くも20年余りが経過した。
サメは軟骨魚類からエイ・ギンザメ類を除いたものの総称で、アイザメ、アブラザメ、シュモクザメ、ホシザメ、ネコザメ、ノコギリザメ、ジンベエザメなど大小種夕のものが含まれるが、いずれも肉はカマボコなどの練製品・燻製品、ヒレは中華料理などに、皮は皮革製品、肝油はビタミン油やスクアレン、骨はニカワ原料やコンドロイチン硫酸、歯はアクセサリーというように、無駄な部分がないほどである。
とくに、アイザメの肝油は良質で、女性の高級美顔料として使われている。この肝油に多く含まれている「スクアレン」という油性物質が、「深海鮫エキス」と呼ばれ、体の細胞の新陳代謝を活発にし、健康の維持、増進に役立つ有効成分なのである。
一方、このスクアレンは、水深1000mという過酷な環境で生きる深海鮫の活力源でもある。
深海は途方もないほどの水圧、日光がとどかない暗黒世界、酸素不足で、棲息する生物が少ない荒涼とした世界である。それほどの厳しい状況にありながら、サメは優れた五感とともに、行動力とバイタリティーを保っている。その謎を解くカギが巨大な肝臓にあるのではないか、と考えられた結果、見出されたのが、そこに驚くほど多く含まれる肝油の主成分スクアレンである。深海ザメの肝臓は体重の17~27%に及び、とくにアイザメは肝臓の重さが体重の25%を占め、その25%が肝油である。肝油は90%近くがスクアレンである。
スクアレンは、日本の油脂化学のパイオニアであった辻本満丸博士が明治三九年に肝油から発見した高純度不飽和炭化水素に自ら名づけた名称で、この油脂の特徴は、無色、無味無臭、低揮発性で、凝固点もマイナス45~マイナス50度と低く、性質は伸びがよく、皮膚への浸透性が強い。
この安定した特性が、化粧品に適しているのである。
また、不飽和脂肪酸(炭化水素)であるスクアレンは、化学的に安定するために水を還元して水素を取り込み、その結果、酸素を発生する。これが、体内で必要とされる酸素を補給する働きをしているのではないかと考えられている。
したがって深海鮫エキスのスクアレンは、他の健康食品のように栄養素やエネルギー源としてばかりでなく、臓器の機能回復を手助けする。
その大きな作用としては
- 浸透性
- 賦活作用(元に戻ろうとする力が強い、細胞や皮膚の発育を促進させる作用)
- 殺菌作用
- 浄化作用(水素を取り込むことにより体内の新陳代謝を促す還元作用)
- 麻痺作用
などがある。
こうした作用が、多くの疾患に対して効果を上げている。