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猪苓

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猪苓(ちょれい)
サルノコシカケ科の仲間に、猪苓舞茸(一般に猪苓茸とかオニノカナクソともいう)がある。この菌核は「猪苓(ちょれい)」といい、漢方薬としても多く利用されている。このきのこは傘が丸く、中心部の下に隠れているゴツゴツした部分が菌核で、イノシシの糞に見えるところから、この名がついた。東北地方では、見つけたときに小躍りして喜ぶというので“舞茸”と名づけられている食用きのこで、猪苓舞茸もその一種である。

この猪苓は、漢方薬として古くから利尿、下熱、止渇作用に優れた薬効をもつことが知られている。これを用いた処方としては、猪苓湯(ちょれいとう)、五苓散(ごれいさん)が代表的なもので、主に膀胱炎や尿道炎、淋疾、腎臓病などに用いられている。

最近では、制ガン効果が脚光を浴びている。発表された動物実験によると、腹水ガンのマウスに対して体重1kg.当たり、1日100mg.の猪苓抽出液を投与した。抽出液を投与しなかったグループは35日目に10匹全部が死亡したのに対して、投与したグループは10匹中1匹しか死亡せず、ガン組織は完全に消失していたという。人血清において、強い補体活性能(補体は、免疫細胞を助けたり、自ら殺菌作用もする酵素たんぱく)を示すとする研究も多い。

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