ヨード卵
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鶏卵は必須アミノ酸をバランスよく含んでいることで知られているが、ヨード卵は海藻やヨードなどのエサを食べて育った鶏が生んだ特製の卵である。一個の卵中に400~700μg(マイクログラム)と、普通の卵の約20倍ものヨードを含んでいる。
このヨード卵の作用・効用は、ラットを使った実験によっていくつか確認されている。
一つは、「肝臓のグリコーゲン貯蔵量を高める」作用である。これによってスタミナもつき、疲れにくくなる。これはヨード卵を食べることによって、中性脂肪やコレステロールを分解する働きのあるリポタンパクリパーゼという酵素を活性化するためで、エネルギー源であるグリコーゲンを肝臓や筋肉に貯える代わりに、脂肪代謝を促進してエネルギー化できるのである。
次に、脂肪代謝に関連して、動脈硬化や高血圧の予防に役立つというデータもある。動物実験によると、ヨード卵粉と普通卵粉をエサに与える2グループに分け、1日2回の食事前と、休息期の計3回測定した。その結果、血中の脂質(中性脂肪)、コレステロール、リン脂質は、どれもヨード卵を食べているネズミの方が低い数値が出た。これはヨード卵を食べることによって、脂肪の代謝がより活発に行われている証拠であり、肝臓から放出する脂質の量の低下が大きな理由である。
血液中の中性脂肪やコレステロールの濃度を調整する最も重要な機構は、肝臓での脂質の合成と、それに引き続いて起こる血液への脂質の放出度にある。この放出度は、ヨード卵を食べた方が低いことがわかった。
そのほか、ヨード卵の優れた作用は、心臓や筋肉、脂肪組織などによる中性脂肪除去作用の高まりである。血液中の中性脂肪が1分間につきどのくらい除去されるかを調べると、やはりヨード卵を与えたネズミの方が速いという結果となった。
これに加えて、リポタンパクリパーゼの活性化である。リポタンパクリパーゼは、体の毛細血管壁に分布している酵素で、血管を流れる中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解し、エネルギーに変える働きをもっている。このため、リポタンパクリパーゼが活発になれば、余分な中性脂肪の分解を促進し、血液中の脂質を自然に減少させることができる。
このことから、ヨード卵は中性脂肪の代謝を促進し、その血中濃度を低く抑制する生理的効果が顕著なことが実証されている。
こうした血中脂質を低く維持することは、動脈硬化を防ぎ、めぐりめぐって高血圧の予防に大いに効能が発揮されることになる。