ヨーグルト
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ブルガリアのスモリアン地方は、100歳以上の長寿者が人口100万人当たり300人以上もいて、これらの人々は毎食後にヨーグルトをたっぷりと食べていることが報じられたのを契機にヨーグルトは長寿食品として一躍有名になった。こうした効果は、ヨーグルトに含まれている乳酸菌の働きが大きいと考えられている。
しかし、それはヨーグルトの乳酸菌が腸内で増殖して悪玉菌を抑えるからではなく(体内に入った乳酸菌は、胃酸や胆汁の作用で死滅してしまう)、本来乳酸菌のもっていた有効物質に効果があると考えられている。
ヨーグルトの成分と作用には、次のような特長が見られる。
- 主成分である乳酸は胃酸の分泌をコントロールし、胃の機能を正常に保つ。また、腐敗の防止作用もあり、体内の栄養がそのまま腸で吸収されるように作用する。
- 少量だが、炭酸とアルコールが含まれており、どちらも腸管の神経に作用して、腸の蠕動(ぜんどう)を促す。
- 乳酸カルシウムとビタミンB類。ヨーグルト中の乳酸の作用によって本来牛乳に含まれていたカルシウムが吸収されやすい乳酸カルシウムに変化しており、とくにカルシウムを必要とする妊婦や子供などには好適である。また乳酸菌の作用でビタミンB類も増えている。
- 牛乳タンパクを乳酸菌が分解してつくり出すペプトンとペプチドは、肝臓や腸の機能を高める働きをもっている。
- 乳酸菌はある種の抗生物質をつくると考えられ、これが悪玉菌を抑え、さらにがんに対する抑制作用にも関連していると見られている。
以上が、乳酸菌が腸内でいったん死んだ後に残る、栄養成分の直接的効果である。
そのほかに、まだ解明されていないが、腸内菌に対して、善玉菌の増殖を促進させ、悪玉菌の増殖を抑制する作用があると考えられている。
がん抑制効果については、アメリカのネブラスカ大学・レディ博士の実験(腹水ガンを移植したネズミにヨーグルトを与えると、28%もがんの発育が抑制された)がよく知られている。また同じアメリカのセネカ博士は、ヨーグルト中の抗生物質について研究し、病原菌に対する強い殺菌力をもつ物質を発見、日本の研究では、動物の平均寿命が延びるというデータも出ている。